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Home 独り言の部屋 隣国との「憎い愛」関係

隣国との「憎い愛」関係

スウェーデンとフィンランドのスポーツ合戦


野球のWBC世界大会もとうとう終わりましたけど、劇的な優勝や5回にわたる日韓の対戦ということで日本中が熱気に包まれ、まだその余韻も続いているのかなという感じもしますね。
今回のWBCの主役は紛れもなく日本と韓国でしたけど、この大会中日本と韓国が当たるたびに思い出していたのは、アイスホッケーの世界選手権のこと、あのスウェーデンとフィンランドとの間での熱い戦いでした。

今は世界の力関係にも変化があるとはいえ、スウェーデンとフィンランドはカナダやロシア、アメリカと並んで世界の強豪国なもんで、世界選手権ともなればちょうど今日本がWBCで湧いたような騒ぎになります。 

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WBCと同じように第1ラウンドと決勝ラウンドがあるんですが、スウェーデンの場合は「どうしたら優勝できるか!」と、まずゴールドメダルを取るための戦略を立てます。フィンランドもそれは同じなんだろうけど、ひとつ拘るのが「まずスウェーデンに勝つ!」ということで、第1ラウンドから全力でぶつかってくる。とにかく、スウェーデンに勝つことが目的みたいな感じで、第1ラウンドでスウェーデンと対戦する時からもうフィンランド中がテレビに釘付けです。スウェーデンは、第1ラウンドじゃあ「準決勝、決勝でどこと当たるか!」と戦略を立てて、第1ラウンドでフィンランドに負けても概して気にしないところがあるけど、フィンランドはとにかく「負けたくない!」とぶつかってきます。
で、決勝でスウェーデンとフィンランドが当たるとなると、もうフィンランドは大騒ぎで、視聴率なんてきっと日本のテレビ業界が腰抜かしそうになるくらい高いでしょうね。

スウェーデンとフィンランドは、こうして競争はするけど実は結構仲が良い。
「スウェーデン何くそ!」という精神が強いフィンランドも、世界大戦中にフィンランドがロシアやドイツと戦っていた時に、スウェーデンがフィンランドの子どもたちに養家族を見つけて疎開させたというのを忘れてないし、フィンランドの週刊誌にはスウェーデン王国のニュースが掲載されることが多く、非常に親近感を持っています。でも、国としての対抗心も強いから、スポーツなどではスウェーデンには絶対に負けたくないという意識が強いわけです。
こういう関係をスウェーデンじゃ「憎い愛」と表現しますけど、憎いというのじゃなく、「時には負けじ魂を出すけど、実は愛情を持って接している」とでも言うんでしょうかね。

世界を見ても、どこでも隣国というのはそういう関係にあるようですよね。ドイツとフランス、フランスとイギリス、アルゼンチンとチリ、ロシアとポーランド…どこでも「兄貴分」と「弟分」という区分けが適当かどうかは別にして、お互いの競争心が強い。
国同士だけじゃなく、これが地域の学校同士とか隣町同市でもやっぱり競争心っていうものがありますよね。運動会で紅組と白組に分かれて競うのも同じ原理なんでしょう。

これがホントの争いになるとケンカになったり、国同士だと最悪の場合には紛争や戦争にも発展しますから、スポーツなどで健全に発散するのは健康的なんでしょう。
ところが、往々にしてそういうスポーツに政治の問題なんかを持ち出す人もいるから、ここは「憎い愛情」という意識で、競争心と敵愾心はまったく違うことなんだということをみんなが理解して欲しいですね。Frown


 

 

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