家賃の値上がりと補助金、住民目線のサービス!

暮らしと文化

朝…といっても昼近くなんですけど…、電話で起こされました。
発信音の後にすぐ切れたようなので、寝ぼけ眼で着信履歴を見ると、覚えのない番号。

そのまままた眠りに入ろうとした途端に、また電話があって、寝ぼけた頭で聞くと、年金事務所からの電話でした。

「今月、家賃はいくら払いましたか?」という質問で、何せまだ寝ぼけていたので…「えっ、家賃?」と、年金事務所と家賃の関係が分からず、それで目が覚めました。

聞くと、今月いくら家賃を払ったか、またその内訳を教えて欲しいと言います。

「内訳というと請求書を見なければ分からないけど、請求書は支払った昨日捨てちゃった」というと、「悪いけど、探して教えて欲しい」とも言います。

年金事務所といっても一応は官庁なので、まだ半分寝ぼけ眼でゴミ箱を探して「あ、ありました…」と言ってよく見ると、支払った金額はいつもの月よりちょっと多い。

内訳…と思って見ると、昨年の9月から4月までの家賃の追徴金と書いてありました。

年金事務所の係員は、「あ、やっぱり…」と言って、なぜ僕に電話をしたのか、その訳を教えてくれました。

要は、

僕の住宅の管理会社である不動産会社が、昨年の9月より家賃を少し上げたらしい。

僕は、一般のほとんどの年金者がそうであるように、年金にプラスして家賃の補助金をもらっていますが、家賃が上がると、その補助金もプラスしなければならないということでした。

昨年の9月から家賃が上がるというのは、もしかしたら何かの連絡が来たような…来なかったような…で、あまり記憶にもなかったし、

実際、それ以降の家賃も普段とまったく同じだったので、そういうことは考えてもいませんでした。

でも、内訳を見ると、確かにそう書いてあります。

請求書をネットで支払った時は、「あれ、いつもよりちょっと高いんじゃないかな…?」と思いはしましたけど、実際それほど高くもなかったので…

普段から「お上」には従順(?)な僕は、それ以上気にもしていなかったんですよ…。

それで、年金事務所の言うには…

住宅の管理会社が家賃を上げようとすると、それをコミューンに届けなければいけないそうで、それを政府が管理して、一定の上限を決めているらしい。

コミューンからの許可をもらって家賃を上げると、それはまた例えば年金事務所とかの関係機関に連絡が行くそうです。

年金事務所では、収入と家賃のバランスからある一定の補助金が出るようになっているので…

例えば僕の場合、補助金も上がるというわけです。

で、その電話があった次の日に、年金事務所から「請求があった家賃の値上げ分に対しての補助金が、僕の銀行口座に振り込まれた…」というSMSがありました。

「えっ!」と思ってネットで調べたら、その値上げ分として余計に振り込んだ分が、そのまま振り込まれていました。

家賃が値上がりしても心配はないということに安心はしましたけど…

僕も覚えていなかった家賃の値上がりのことで、年金事務所から電話で問い合わせがあったことに加えて、次の日には補助金の増額が即決定されたこと、

そして、同時に、瞬時でその増額分が僕の銀行口座に振り込まれていたことに、ちょっとびっくりしました。

その間、たった1日ですよ…!

一般的に、スウェーデンでも公の仕事は官僚的だという苦情をあちこちで聞きますが…

最近はいろいろなことがネット上で出来るということに加えて、公共でもITとかネットの進歩で作業が簡素化されているということも実感したわけです。

それよりも印象的だったのは、公共の機関で横のつながりが機能していることと、

年金事務所はじめ公共のサービス機関が、住宅管理者、コミューン、政府と連携して、住民の目線でサービスをしていると実感したことでした。

それと…マイナンバー制には「管理されている」とかいろいろ批判的な意見もあるけど、

要は使い方の問題で、市民の目線で使うと、確かに便利なものだ…と思いました。

「スウェーデンに戻って、良かった!」と思うことが、また一つ増えた気がしましたね…。

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