クラブEKO

 
  • フォントサイズを増やす
  • デフォルトのフォントサイズ
  • フォントサイズを減少させる
Home クラブEKO フェステイバル ひびき合いの集い’99 in 小俣

ひびき合いの集い’99 in 小俣

ひびき合いの集い!


ひびき合いの集い’99 in 小俣、レポート

昨年6月、スウェーデンから、障害を持つ人々の芸術工房から送られた絵画の展示と、大滝昌之さんを招いての講演会で、第1回の「ひびきあいのつどい」が行われ、小俣町を中心に三重県内各地から多くの参加者を得て、好評を博しました。
今年も、「障害があってもなくてもみんなが楽しめるイベント」を合い言葉に、作品展示会とコンサートを通じて、バリアフリーにひととき思いを馳せる集いが12月5日(日)、三重県度会郡小俣町立図書館のギャラリーとホールで行われました。

今年は、準備段階から地元の方の結集が素晴らしく、町内の授産施設や自主グループから多くの作品が集まり、また、お花の先生の指導でハンディのある人の生け花が会場を彩りました。 これまで展示の機会に恵まれなかった「楽しい会」の皆さんには、作品が、立派な会場で多くの方の目に触れたことで、大変喜んでいただきました。

コンサートは、北海道で活躍する車椅子の出前サックス奏者渡部昭彦さんを招き、併せて地元の音楽グループ「まんどろ」と村林音楽教室の生徒さんが演奏を披露しました。

渡部さんはお人柄そのままの温かい音色で、ポップス、ブルース、演歌、即興など多彩なジャンルのレパートリーから素晴らしい演奏を聞かせてくれました。生のサックスの音はあくまで心地よく、荒々しく、時に繊細な息づかいからも、渡部さんの歌心がひたひたと伝わってきました。

会場には聴覚障害の方のために手話通訳者とともに大きな風船が用意されました。スピーカーのそばで風船を抱えると響きがよく分かるのだそうです。実際にはテナーサックスの音はそのままでよく伝わり、メロディーまでも感じられたそうです。アルトやソプラノのサックスでの高い音は聞きづらかったようですが・・・。
また、長時間普通の椅子では難しい人のために、ステージ下にはウレタンのマットが敷かれ、開演前の一時寝ころんだ渡部さんにも、「これはリラックスできる」と好評でした。

オープニングでは、グループ「まんどろ」が、300名を超える観客に一緒に楽しもうと呼びかけました。普段仲間同士で楽しんでいる曲やCDにも入ったオリジナル曲を交えてステージを展開。動作や手拍子など、会場の協力を得てステージとフロアーの素敵な交流を行いました。
これを受けて、村林さんが「だんご三兄弟」の歌唱指導、さらに、生徒さんのピアノ独奏が続きました。
1時間の渡部昭彦ト-クライブのあとには、会場からの質問やリクエストもたくさんあり、なごやかな雰囲気が改めて感じられました。
フィナーレで再び登場した吉田のリードで、CD録音メンバーに渡部さんが加わりオリジナル曲を披露。最後はグループ「まんどろ」を中心に、会場も一体となった「上を向いて歩こう」の大合唱で終わりました。

このコンサートの総合司会は、やはり車椅子の山口静香さん(度会養護学校高等部3年生)が担当しました。細かいところまで準備と練習を繰り返し、大舞台での進行を見事に果たしました。

小俣町という人口18,000人程の小さな町で、クラブEKOのネットワークでご縁を得た大滝昌之さんの訪問に続いて、地元の活動を結びつける中でこのような素晴らしい集いが実現されたことに、大きな敬意を表したいと思います。そして、そんな中で私のリードで音楽を楽しむ障害のある仲間のパワーを、多くの人に見てもらえたことを大変嬉しく思います。

北海道滝川市と言えば、私たちの感覚からすればずいぶん遠い所ですが、渡部さんはサックスと車椅子を積み込み一人で車でやってこられました。その渡部さんが小俣町のステージに立つことだけでも、大きな意義を感じます。しかし、コンサートの間はそんなことを全て忘れて音楽を楽しみました。ステージにもフロアにも様々にハンディのある人がいて、それぞれが自分の力を発揮して活躍し、大いに楽しみました。それだからこそ、素敵な音楽が一層心にしみるものになったのではないでしょうか。

この楽しく意義深い一時を作るために努力を惜しまなかった方々の苦労を垣間見てきた者の一人として、このイベントの大成功を共に喜び合うととも、さらにひびきあいの輪が広がっていく予感でわくわくしています。

おんがくファーム まんどろ   吉 田  豊


 

 

オンライン状況

現在
 ゲスト 63 人
 がオンラインです