音楽療法の部屋

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スウェーデンの音楽療法(その7)実証と評価、今後の課題

⚫︎効果の実証の困難さ スウェーデンでは、医学的な見地による音楽療法の効果の実証というものについては、実はあまり行われていません。 その理由としては、病院などの医療現場での音楽療法というものが少ないことも挙げられますし、福祉の分野で「質的向...
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スウェーデンの音楽療法(その6)音楽療法士の働く場

⚫︎音楽療法士を志す人 スウェーデンの音楽療法に携わる人は、音楽療法士という肩書きの他に専門的な職業を持っていることが多く、他に職業を持たずに、純然たる音楽療法士として仕事をしている人は、ほとんどいないと言っても過言ではないかもしれません。...
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スウェーデンの音楽療法(その5)国家資格ではない事情

⚫︎社会的認知はあるけれど… スウェーデンの音楽療法の歴史は半世紀以上にもわたり、また音楽療法の教育も比較的早くから行われているにもかかわらず、音楽療法士はまだ国家資格に認定されるには至っていません。 心理士なども随分前から国家資格を得てお...
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スウェーデンの音楽療法(その4)音楽療法士の養成

⚫︎ストックホルム王立音楽大学での教育 スウェーデンで音楽療法士の教育が最初に始まったのは、ストックホルムにある王立音楽大学ですが、王立音楽大学では大きく分けて、演奏家を養成する「演奏専門学部」と音楽教師を養成する「音楽教育学部」、それに「...
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スウェーデンの音楽療法(その3)音楽療法の方向性

⚫︎教育的音楽療法の流れ 音楽療法という概念がスウェーデンに入ると、まず、障害児との音楽活動を実践していた「特別教育」の教師たちが関心を持ち、それぞれの実践活動の中で音楽を取り入れるようになっていきました。 また、数は少ないながらも、医療の...
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スウェーデンの音楽療法(その2)パイオニアの時代

⚫︎実践者としてのパイオニア ブリットマリー・アドルフソン スウェーデンの音楽療法の流れの中では、1970年代は「パイオニアの時代」とも言えますが、トレーニングスクール「モカジーネン」(重度障害児の特別支援学校)の音楽活動を担当していたブリ...
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スウェーデンの音楽療法(その1)音楽療法の背景と流れ

⚫︎障害時の療育と障害児教育 スウェーデンにおける音楽療法を考える場合、音楽療法と音楽教育というものは元来異なるとはいえ、やはり障害児の療育という分野と、また療育においての音楽教育というものを抜きには考えられません。 なぜなら、スウェーデン...